エビスサーキット 西コース
2004年10月31日(日)
天候:曇り 路面:ウエット→ドライ
タイヤ:ブリヂストン RE55S 195/55-15
初コースである。楽しみな気分と不安な気持ちが交錯する中、
走行時刻を迎える。深い霧がたちこめ、先に走ったクラスの人は
「霧でまるで見えない」と口を揃える。
おまけに未明まで降り続けていた雨のせいで、路面は完全にウェット。
一部は川になっているという。
Sタイヤを諦め、ライト点等が義務づけられたコースにギューンで入って行く。
いつもお世話になっているI&Dからのお誘いで参加を決めた今回の走行会。
HPI・KOGUCHI POWER・I&Dの協賛で行われるイベントの名前は「最速デスマッチ」
Sタイヤを履いて最近好調は俺は、「Sタイヤなんだから最速クラスね」と言われ、
今更ラジアルタイヤを追加出来ないので仰せに従って「最速クラス」で参加を決定。
前回の筑波でタイヤが終わってしまったので、フロント用の2本だけを新調し、
前日の夜に自宅を出発。本降りの雨で工事中の恐ろしい磐越道を途中に挟み
3時間半くらいをかけて二本松駅前のホテルに到着。
このホテルはI&Dがスタッフと客用に押さえてくれたのだけれど、
結局スタッフはデモカーの仕上げの為、徹夜の突貫作業を行っていて、
先発隊が到着したのは、俺がホテルをチェックアウトしようとする直前だった。
つまり、彼らは清算だけをしに立ち寄ったのであった。
エビスサーキットは、東北道の二本松インターから15分程度のところにある。
入り口は東北サファリパークと並んでいて、同一施設のような作り。
だから、どちらかの看板を見つけて辿って行けば到着してしまう。
ゲートを潜って右へ向かうと西コース。そのパドックに着いた俺は、
ちょっと声を失ってしまうのであった・・・
何しろ、多くの車両がトランスポンダーに載せて運ばれて来ている。
今回のイベントは大きく3つにクラス分けしてあって、「初心者クラス」「ラジアルクラス」
そして「最速クラス」。これで分かる人には分かると思うが、Sタイヤ=最速クラスなのだ。
トランスポンダーに載って来たのは、殆どがショップのデモカー。
つまり、それが「最速クラス」の参加車両な訳だ。
ピットは決められていて、まぁクラス分けされているわけなのだが、
割と早めに到着した俺は、主催者席近くのピットを宛がわれた。
ピットを使えるのは「最速クラス」のみで、他の車両はパドックに並んでいる。
赤いハチマキがあるので少しはそれらしく見えるものの・・・
今回のスケジュールを簡単に説明すると、フリー走行×3回、予選、決勝。
その後にフリー走行×2回となっている。
予選・・・決勝・・・。そう、つまりレースを行うのである。
フリー走行1回目は、冒頭にあったようにギューンでコースインする。
それこそ右も左も分からない状態なので、手探りのような走行。
だんだんコースを覚えて来たので、少し限界を試してみたくなり、
第3コーナーの進入速度を少し上げてみたところ、見事にスピン。
無事に戻りましたが、やはり雨は滑るね。
この時点では1分23秒324がベスト。タイムは気にしていなかったけれど。
1回目の走行で路面が意外に乾きつつあって(おまけに気づいたら霧も晴れていた)、
Sタイヤでも行けると判断。2回目の走行前に履き替えることにした。
この時、HPIさんのインパクトレンチを借りたのだけれど、流石に使いやすい。
とっても欲しいのだけれど、やっぱり高い。タイヤ2本分近くするのだ。
このコースは1周が2,103m。筑波の2,045mと同じくらい。
コースレイアウトの違いもあり、大体筑波の2秒落ちくらいのタイムで走れると言われるらしい。
そうなると、俺は1分14秒台という話になる。
最初からベスト!なんてのは難しいから、今日の目標は15秒台という辺りになるのだろうか。
で、2回目のセッションは路面がまだ濡れてはいるので、17〜18秒台かな。
とは言え、1コーナーとそれに続く2コーナーが難しい。
特に1コーナーは、あまりに広くてどこからどう入って行くべきなのかが分かりづらい。
他のコーナーは何となく分かってきて、高速コーナーや高速S字あたりは
ちょっと筑波のダンロップコーナーに似ていて楽しい。
楽しみも感じて来たのだけれど、やはり1〜2コーナーが難しくて
ベストは1分22秒002。やはり遅い。
このセッションの最後、ヘアピンを立ち上がるとチェッカーが振られているのが見える。
ここは最終シケインを綺麗にまとめてチェッカーを受けようと思って進入した瞬間。
思いっきりバランスを崩してコースアウト!
左にスライドしながらようやく止まったのであった。
少々、泥だらけになったが、大事は無かった。
フリー走行3回目は完全なドライコンディション。
ようやく怖がらずにアクセルを踏める状態になってきた。
1コーナーも何となく走れるようになってきて、リアタイヤが殆どグリップしないので、
1〜2コーナーはリアを流しながら走ったりもしていた。
このセッションで1分18秒887。
だんだん、「タイム」と呼べる状態に近くなって来た。
この3回目を終えた時点でようやくI&Dの本隊(デモカー)が到着。
同じ頃、昼食の弁当もやってきて、ちょっと腹ごしらえ。
次は予選である。
「まぁ、タイムなんて気にしないで良いから楽しんで来てよ」という言葉と同時に、
「予選だから頑張ってね」という言葉もやってくる。
まぁ、どちらにせよ勝ち目は無いのだし、自分のベストを更新することのみに集中することにする。
流石に予選とあって、他の車の本気度が違う。
何というか、さっきまでのフリー走行と違って、殺気立ったものを感じるのである。
まぁ、速い車にはさっさと行ってもらって、こちらはこちらの走行に専念。
1コーナーをややアウト寄りから前荷重で一気に向きを換える。
そのままアクセルをじわじわと開けていくと、アウト側縁石ギリギリくらいで立ち上がる。
そのままアクセル全開にして2コーナーのアウト側へ車を振り、
CPをやや奥目に取る感じで立ち上って3コーナーへ向かう。
この3コーナーは上り坂の左コーナー。早めにインについてしまうと、
立ち上がりで全くアクセルを踏めないので、真ん中あたりからコーナーに入り、
CPは奥目に取る。そして、インベタに近いラインで立ち上がると、
アウト側の縁石ギリギリくらいで加速を始める。
それにしても遅い。なかなかこの上り坂を登っていかないのだ。
ようやく速度が乗ると高速コーナー。もしかしたらアクセルオフで抜けるべきなのかも
しれないけれど、まだよく分からないのでチョンブレーキ。
何となく、ダンロップコーナーの逆バージョンの感じ。
これを全開で立ち上がると高速S字。
ブレーキで車を落ち着かせると、左の縁石、右の縁石を思いっきり使いながら
ひたすら全開で突き進む。その間にもターボのデモカーは抜いていく・・・。
ヘアピンもCPを奥に取って立ち上がり、またここは時々減速しすぎると
1速に落ちてしまうのだけれど、これを立ち上がって最終シケインへ。
2回目のセッションでのコースアウトが怖いので、手前でわりときちんと減速し、
立ち上がりで全開。
これで記録したタイムは1分17秒279。
予選順位としては13位である。
いよいよ決勝。
実は「レース形式の走行会」というくらいに思っていたのだけれど、
俺の前の2レース(ラジアルクラス)を見ると、少なくとも優勝争いは
そんな甘い感覚では無い。かなり本気なのだ。
或いは、ショップの面子を掛けて!くらいの勢いなのである。
予選13番手。要するに最後尾なのだが、ここの途中参加のショップデモカーが
さらにその後ろから出走する。つまり計15台が走ることになる。
初めてのスタンディングスタート。というか、一応初レース。
スタートと同時に後方の2台は凄い勢いで突進し・・・の後はビデオをご覧ください。
10周で争われたこのレース。とにかくバックマーカーになった時には邪魔はすまいと
それだけを気にしながら、それ以外はひたすらラップに集中。
結果、7周目に1分16秒699というこの日のベストを記録した。
(この後のフリー走行では、下3桁が712、804と落ちて行った。
走っている感覚はかなり速かったのだけれど・・・)
さて、ここまで読んで、前のページの「表彰台!」って何?と思う人が殆どだと思う。
でも本当に、午後4時から行われた表彰式では表彰台に乗ったのである。
しかもトロフィーと記念品を水着のお姉さん(レースクィーン)から受け取ったのである。
本当に3位だったのだ。
今回のイベントのクラス分けを詳しく言うと、「初心者クラス」「ラジアル1クラス(ターボ)」
「ラジアル2クラス(NA)」「最速1クラス(ターボ)」「最速2クラス(NA)」の5クラス。
初心者とラジアル2が混走。最速クラスも1と2が混走していたのである。
で、俺が参加した「最速2クラス」。エントリー台数は何と3台。
ミナルディのマシンで完走8台のレースを走りきったようなもので、
何をしようが結果があるということだったのでした。
因みに、同クラスの他の2台の参加車両はEK9のシビックRとEP82でした。
特にEK9のドライバーはプロドライバーなのだそうで、EP82にしても
ターボ車をやっつける目的で来ていたようでした。
要は、カテゴリーというか、目的がまったく違う方々なのでした。
いずれにせよ、15秒台に入れないまま終わったのは悔しいのですが、
この悔しさは20日の筑波で晴らしたいと思います。