その先の筑波サーキットへ。


その日は晴天であった。

なかなか気分良く走っていたのだ。

1回目のセッション中、1コーナーを抜けて行こうとすると

最終コーナー方向で、ものすごい砂煙が上がっているのが見えた。

そういえば、学生時代のとある初夏の日、大学へ向かう途中で

その年最初の入道雲を見たのだった。登り坂に視界を奪われ、

再び見たときにはキノコ雲に変わっていた。

それは茨城の花火工場が爆発した時だったのだが、それを思い出した。


最終コーナーに差し掛かる、何事かと思いきや、

白いインテグラRが最終コーナーのランオフでひっくり返っている。

そう、筑波サーキットの最終コーナーで飛び出すと、時々こうなるのだ。

俺の車でさえバックストレッチエンドでは160kmくらい出る。

そこで飛び出して、ステアを切ってしまうと思いっきり横転するのだ。

「だから、あそこで飛び出したら絶対にステアは真っ直ぐにしとけよ!」と

常日頃から言われていたのだった。


やっぱり恐いね、なんて思いながらも2度目のセッション。

気付いたらランエボ3とバトルになっている。

前の周の最終コーナー〜1コーナーに掛けてそいつを抜いたのに、

2ヘアの立ちあがりで抜き返されてしまったのだ。

じゃあ、もう1回最終コーナーから詰めて行こうか、と考えながら

バックストレッチを行く。おお!160km出ているじゃん!

普段はあんまり見ない速度計なんて見るんじゃ無かった・・・。

もうブレーキを踏んでも遅い。今更、曲がれない。

曲がろうとしたら、さっきのインテRと同じ事になるのが関の山。


ランオフの一番向う側は芝生になっていて、そこまで行ければ戻れそうだった。

でも流石に国内公認サーキットのランオフエリアである。

しっかりと捕まえてくれたので、もう動けない。

残り15分。じっとみんなの走りを見ていたのだった・・・。