トルクレンチを購入したきっかけ。
(タイヤが冷たいや + 布団が吹っ飛んだ ?)

とある夏の日の筑波サーキット。
タイヤの減りが早いので、タイヤをサーキット用と街乗り用に分けることにしていた。
街乗り用のタイヤでサーキットへ行き、サーキット用に履きかえる。
その日は同行者が2名いたので、タイヤ交換を手伝ってもらっていた。
ジャッキアップして、タイヤを外す、タイヤをつけてナットを借り止めする、
ジャッキを降ろしてナットをしっかり締め付ける。
バネを硬くしていた(当時はkg・mm DR21)ので、フロントを持ち上げると
リアまで上がる、とっても有りがたい状態になるので、
片側の前後はいっぺんに作業をするのだった。
作業を終え、コースインする。
今日は30分走行後、1時間のインターバルを挟み、また30分。
とりあえず最初のセッション。
やっぱりBMWって速いなあ、などと思いながら無事に終了。
パドックに戻り、友人達とコーヒーなどを飲みながら1時間ほど休む。
そして2度目のセッション。
コースインと共に、左フロントからペタペタ音がする。
恐らく、大きなタイヤカスが付着しているのだろう。
走り出せば取れて、音はしなくなる筈。と思いつつ走り始める。
案の定、もう音はしなくなった。これで大丈夫!
それにしても、何だか曲がりづらい。特に右コーナーでアンダーが強いような気が・・・。
何周目かの第2ヘアピンに進入する瞬間、小さな衝撃と共に
何か黒くて小さな物体が左フロントタイヤあたりから飛んで行った。
???石かな?しかし・・・こんなところに石なんて・・・。
誰かコースアウトして置いていったのかなあ???
後で思い出して分かったのだが、それはなんとナットだった。
本格的に異変に気付いたのは数周後、明らかにハンドリングが異常だ。
やばい!と思い、直ぐにピットイン
を決断。した時にはピットロード脇に居た・・・。
仕方がないのでハザードを点けながら、ゆっくりゆっくり1周する。
約2kmの距離が異常に長く感じる。
ようやく第2ヘアピンを曲がり、バックストレッチを進んで行けばピットロードは目の前。
本当に目の前だった・・・。
ものすごいバイブレーションが来たかと思うと、次の瞬間。
ガン!という衝撃と共に、左フロントが下がり、不安定な格好で車は止まった。
そのままではコース上で、危ないのでそーっと
ランオフエリアに移動。
コース脇でセッ
ション終了を待つ。
チェッカーが振られ、ピットロードへ向かうドライバー達が、
「こりゃ、ひでえなぁ」と言う顔をしながら通り過ぎる。
やがて、コースマーシャルがやって来て、遠くへ飛んで行ったタイヤを拾ってきてくれた。
左フロントがどうなっていたかと言うと、スタンボルト4本の内の2本が折れていた。
ナットは当然、全部飛んで行って無い。
応急処置として、他のタイヤからナットを1つづつ外し、2本のナットでタイヤを止めた。

後で思い起こせば、タイヤ交換作業の時、左フロントの借り止めが終わった後、
友人の1人に「そこはまだ借り止めだから、ちゃんと締めておいてね!」と
頼んだのだった。しかし、それを俺は確認していない・・・。
少なくとも、1回目のセッションでは問題なかったのだ。
やはりトルクレンチを使って、適正トルクで締めなければ・・・。
と言う事で、その後買いに行った事は言うまでも無い。

ところでその後、どうしたか?
後方に渋滞を引き連れながら、時々増し締めをしながらいつものショップへ向かい、
ボルトの打ち換えをしてもらったのだった。
当然、左フロントフェンダーも潰れてしまったので、中古品を探してもらい、
数週間で復活。実は旅行の予定があったので、ちょっと焦っていたのだけれど。